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「ああ、しかし……」 栄えある長門型戦艦一番艦は、悲しげに首を振った。 彼女に誇りがある限り、彼女は己の心のままに従う事だけは、絶対にできなかった。 「結局のところ、卯月。お前と私では、好きという言葉の意味が違うのだ」 「……そんなコトないもん。うーちゃん、長門が大好きだから!」 「私もだよ、卯月。でも、それは……」 長門はそこでふと言葉尻を切り、目の前の彼女を、睦月型駆逐艦四番艦の卯月の事を、ほとんど睨むのに近い鋭さで見つめた。それは、飢えて干乾びた者が決して手の届かない場所に滴る水の一滴から目を離せないのに似ていた。 柔らかい臙脂色の頭髪から、膝の下まで。襟元の肌色、小さな頤、未発達の胸、眩しいむきだしの太腿。じろじろと、舐め回すような、それはそういう目つきだった。 「……長門、さあん」 不意に彼女はぴょんぴょん跳ねて、長門の前に立った。見上げる。背丈はその肩のところにも届いていない。 「卯月?」 「……うーちゃん、ね」 形の良い唇からちらと舌が覗いた。無垢な少女には酷く不釣合いな仕草だった。 「何を……うっ!? や、卯月、やめ……!」 長門は腰砕けになり、へなへなと床に座り込んだ。武装も、自慢の重装甲も役に立たなかった。 違うのは立った。 「いけない……卯月、私は……」 呻く長門の頭を彼女は優しく胸に抱え込んで、その耳元に、ぴょんぴょんと、理性の最後の壁を突き崩す言葉を囁いた。甘い声音はあらがい難い何かと禁忌とを同時に感じさせる、幼い少女のものだった。 「夜のうーちゃんはぁ……とっても凄いんだぴょん……?」 (続省略わっふる) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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98 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 18 36 16.50 ID k5VHUKhU 酒匂のセリフを聞いて思い浮かんだ即席SS、非エロ 鳳翔「提督、お疲れ様です、お風呂にしますか? ご飯にしますか? それとも・・・」 酒匂「さ・か・わ?」 ガタッ!! 「!?」 金剛「HEY! 提督ぅ~その子、誰ですか~?」 千歳「提督、ゆっくりお風呂でもどうでしょう?」 如月「司令官、如月が今・・・楽にしてあげる・・・」 榛名「提督・・・榛名には気を遣わなくても大丈夫です・・・」 三隈「提督、食事に行く? それとも飲みに行かれます?」 瑞鳳「半舷上陸で呑みに行っちゃう?」 鬼怒「じゃあ、肩揉んであげようか?」 伊19「てーとくー! イクが肩揉んであげるの~!」 鈴谷「晩御飯はなんだろね~・・・ね、提督」 高雄「えーと・・・どうしたら良いでしょうか・・・?」 大鳳「提督・・・疲れてない?」 酒匂「え? これってダメなの!?なんで~!?」 ワーワーギャーギャー 「・・・・・・」 鳳翔「お茶にしましょうか」 まだまだ増える 完 99 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 21 48 47.85 ID boQCYhec 98 艦娘たちが窓から入ってきたり天井の羽目板外して降りてきたり、 はたまた床下から上ってきたり壁をぶち破ってきたり そんな光景を想像した 今日も鎮守府は平和だなあヽ(´ー`)ノ 100 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 22 39 36.16 ID ncZlOkBM 艦娘からの嫉妬展開イイよね! 101 :名無しさん@ピンキー:2014/04/27(日) 05 46 01.74 ID CPFHMKLv 酒匂急便です
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前の話 中年のオヤジ「くっははは、まさかあのクソガキがオレの上官だとはな。」 曙「・・・?」 曙は怪訝そうな顔をした。 この男にあんな小さな男の子の知り合いがいるとは思えなかったからだ。 中年のオヤジ「本家様もやることがえげつねぇな」 曙「本家・・・?」 思わず口から声が漏れた。 男にも聞こえたようで、愉快そうに顔をあくどく歪めて笑う。 中年のオヤジ「クハハッ、・・・・あいつはな、オレの予備だ」 男の瞳に宿る底知れぬ闇に曙はゴクリと唾を飲む。 中年のオヤジ「フン、・・・大方、オレが行方不明なのをいいことに分家のあのガキを当主に据えたんだろうぜ」 もう本家を継げる血筋は残ってねぇからな、と以前の彼を思わせる声音で続いた。 曙「(行方不明?何を言っているの?)」 本家?行方不明?今ここにいるのに何処が行方不明なの?血筋ってどういうこと? 曙には男の言っていることが理解できなかった。 何やら考え出した曙に男が耳元で愉しそうにつぶやく。 中年のオヤジ「ククッ、アイツの両親はな。俺共々、『おまえらに殺された』んだぜ?」 曙「ッー!?」 ガバッと飛び起きるとそこは布団の上だった。 はぁはぁと荒い息を整え必死に今見た夢----昨日のことを思い出す。 曙「私たちが・・・殺した?いつ?・・・・誰を?・・・痛っ・・」 何かが思い出せそうだが、思い出そうとすると激しい頭痛に苛まれる。 曙「(大切な何かを忘れている・・・?)」 その手には思い出せない”誰か”からもらったハズのハンカチが握られていた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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提督×加賀・あきつ丸15-326の続き 472 名前:クズ ◆MUB36kYJUE[] 投稿日:2014/12/23(火) 21 40 25 ID sZrbLobQ [1/18] 326からあきつ丸と加賀の修羅場を書いていた者です。後半を書き終えたので投下します。 あきつ丸一人称 提督がクズ 浮気 の要素を含むので苦手な方は注意をお願いします。 1 初めてキスをした時のことは、今でも記憶にはっきりしているのであります。まったく自分といえば酷い有様でありまして、涙も止 まらず、鼻もグズグズ。それなのに提督殿との睦みにも意識を向けねばならないのでありますから、もう苦しくて仕様がないのであり ました。心の片隅に望んでいたものが、突然降ってくるようにして手に入った。当時の罪の意識であるとか緊張なんてものは一切吹っ 飛んでいってしまって、まず何より幸福が享楽されたのであります。 心にわだかまる欲望にだけ意識を向けた、卑しいことこの上ない精神だったと自嘲もできましょう。しかし彼が、彼の方からキスを くださったという一つの事実が、自分の胸底をどうしようもないほどに熱くさせるのでありました。このまま死んでしまってもいいと、 恥ずかしながら本気に思ったほど。不貞のキスがあれほど、甘美に思考を蕩けさせる作用をするとは、まったく意想外でありました。 夜虫の声が煩い、晩夏のことであります。彼の吐息の狭間から、その音の耳朶にできた事は、何か奇妙な感覚でありました。夏の巡 ってくるたびに、夜具の中でジィー、ジィーという音を聞きますと、脳裏にはあの時の光景がぱっと燦爛するのであります。 不思議なのは、キスの終わった後のことをまったく記憶していないという事でありました。提督殿とどのように別れどのように部屋 に戻ったのか、一切思い出されない。モンタージュされたように、蒲団の中で肩を抱き安堵と興奮に胸をかき混ぜられていた。そういう 情景へ、直ぐ繋がってしまうのであります。その夜は眠ることもできず、今後どうすればいいのか真剣ぶって考えるばかりでありまし た。今にして思えば、滑稽であります。頭の中に感傷的な悲劇の虚像を再生し続ける。己が主人公なのでありますから、まったく痛々 しいことこの上ない。例えば加賀殿を刺して憲兵に捕まり、最終的には雷撃処分される展開だとか、或いは提督殿を刺してまた処分さ れるだとか。無論、どのようなストーリーの中途にも、彼と夜を共にするシーンは必須でありました。提督殿の口説き文句を想像して は、その悲痛さに胸を痛め枕を濡らしていたのであります。まったく救いようのない、愚かしい空想癖。墓場まで黙しておくべき痴態 であります。 事実、現実は劇的ではありませんでした。以来しばらく、提督殿と自分との間には、口をきくような機会さえないのであります。鎮 守府本棟の破壊されたお陰で、艦隊運用には幾ばくか制限が出てきたのでありました。とても夏の大規模作戦を継続できる力は無く、 遠征や近海の戦闘任務に注力せざるを得ない。自分はカ号の点検や大発の譲渡等をして過ごしておりましたから、必然的に彼と接するこ ともないのであります。 提督殿と加賀殿の仲は、あの夜伽をもって修復されたようでありました。秘書の任を委ねられ、また女房役を徹するのに昏いところ もない様子。流石にもう覗き見などという愚行を繰り返しはしませんでしたが、夜半部屋にて耳を澄ませていれば、大方そういった習 慣を察することは可能なのでありました。加賀殿一人の足音しか聞こえない日は、情交のなかった日。二足分の足音の過ぎた後、一足 分だけ帰ってゆく日は、つまりそういう日なのであります。毎夜部屋にて耳をそばだて、人の同衾について思いを廻らす。罪悪感がな かったかと言えば当然否でありますが、しかし一度そのことに気が付いて以来、あのぎぃぎぃという足音を耳朶にしないことには寝付 けなくなってしまったのでありました。そして二足の音が聞こえた日には、何か自分の心根が切なくなってならなかったのであります。 当時のその感情の根源は、寂しさではないような気がします。ただ普段通りになっただけなのでありますから、なんということもな いはず。自分には背徳の悦を享楽しにゆく勇気など、からっきし無かったのであります。だからこそ直接提督殿に真意を聞くこともし ませんで、聞こえてくる足音だけで満足できたのでありました。 ふとしたら、あの夜のキスは夢であったのだと、そう思われるほどでありました。日の過ぎて行くほどに、感触の残滓は薄らいでゆ きます。体温も思い出せない。味も、慰撫された快楽も、水の蒸発して行くように段々と消え果ててゆくのであります。 口惜しさと同じくらいに安堵も感ぜられました。このまま幻ということにしておけば、道を違わずに済むのであります。自分の欲求 によって、提督殿に無用な心労をお掛けするのは心苦しいのであります。我慢をしてさえいれば、全て丸く収まるのだから、これほど 簡単なこともない。しかし、例えば提督殿のふとした反応。廊下をすれ違うとき苦しげに眉を顰めるだとか、露骨に自分から離れよう としたりだとか。あのキスが現実のものであったという証の所作を目にすると、また自分も、意識をせずにはいられないのでありまし た。度し難いことに、心緒は喜びに震える。彼がまだ自分を気に掛けてくれているのだと、勝手な解釈が先走って、胸底の火は勢いを増 す。 一ヶ月ほども過ぎた、ある夜のことであります。自分といえばすっかり習慣になってしまったあの耳を澄ます行為に没頭し、もうそ の頃には床板の響き具合によって幾らか感情の機微も察せるほどでありました。 加賀殿は最初トントントンという、きちんと地に足を突きつけるような音をしておりましたが、今ではトットットという具合に少々 軽い響き。一次関数グラフのように、日に日に決まった割合で軽やかになっていった風なのであります。あくまで予想ではありますが、 一度地に落ちた幸福度が一ヶ月の内に回復していったという証左なのではないでしょうか。もっと早くにこの習慣を始めていれば予測も 裏付けられたのでありましょうが、現状、事実は本人にしか知り得ないことであります。 提督殿はと言いますと、二日三日に一回耳にするだけでありますから加賀殿ほど正確には分からないのでありますが……最初ギシギ シ歪で不安定な音。それから段々テクテクと普通になっていったのでありますが、近頃は初期よりももっと酷く、ギリギリギリといっ た具合であります。グラフにすると上に凸の曲線であります。耳にするだけで、なにかハラハラと落ち着かなくなる、不安を煽られる 音でありました。 無論、日によってはこの流れに当てはまらない時もありました。ドシドシと機嫌の悪い音。カツカツ逸る気持ちの顕れた音。ただ大 方の心緒の動向というのは、先述の通りなのであります。加賀殿は一向良くなるばかりなのに、提督殿は急速落ちてゆく。その背反は どこか、自分には危うげに思われてならなかったのでありました。 その日の提督殿は、またいつにも増して酷い足音でありました。トットット、軽く跳ねる響きに被せて、ギリリギリリと不安定に過 ぎる音が鳴ります。皆はよくこんな危殆なる音の中眠りにつけるなと、壁の向こうを思うほどでありました。自分が敏感過ぎるだけで ありましょうが、ただならない、心臓の苦しい心地。 加賀殿の過ぎ去った後しばらく経ってから、独り廊下を戻る足音が大きくなってゆきます。毎回、彼の去るときには得体の知れない焦燥 に駆られるのでありました。早く過ぎ去ってと心の中に唱え続け、足音の小さくなってゆくに比例して安堵の気持ちがじんわりと溢れ てくる。 しかしその夜の足音は、自分の部屋の前にてぷつり、途絶えたのでありました。 息を飲むであるとか、身を固くするであるとか。如何様な言葉よりも深刻であります。部屋のノックされた時には、意識の埒外に小 さく叫び声をあげてしまったほど。一体どうしようか、どうすればいいのか思惟はぐるぐる廻るのでありますが、ついぞ答えの纏まる ことはない。二回目のノックがあり、自分は半ば反射によって戸を開けに立つのでありました。 恐る恐る開けてゆきますと、まず甘ったるい酒の匂いが鼻につくのでありました。思わず顔に手を持っていってしまった為に、 「ごめん、臭うか」 挨拶より先、彼には謝罪の言葉をつかせてしまったのでありました。 咄嗟の返答が思いつかない。当時の自分は恐慌の渦中にあった故、ただ用意していた言葉を吐くことしかできないのでありました。 「なにか、ご用でありますか」 言い放ってしまった後から、その文言の険しさ、タイミングの悪さを認識したのであります。恐らくは顰めた面のまま、かすれた小 声に吐き出しました。これでは誤解されても仕様が無い、いや寧ろ歓迎されていないと認識するのが普通でありましょう。気遣い屋の 提督殿でありますから、例に漏れず一歩後ずさり、 「すまない。邪魔した」 目を逸らして踵を返そうとしたのでありました。 「中で話を聞くのであります」 どう言い繕うか悩んだ末ようやく吐き出せた言葉は何か仰々しく、可笑しな響きを含んでいます。咄嗟に掴んだ彼の左手は余りに細 く、まるで竹のようでありました。骨折の固定具を外してまだ間もない頃であります。またすぐぽきりと折れてしまいそうな感触にぎ ょっとして、すぐぱっと手を離したのでありました。 部屋に招き入れると、それからじんわりと危機感が沸いてくるようでありました。一度キスを果たした仲において、ベッドのある空 間に二人きりでいるということ。それを意識して、何か今更どぎまぎしてならなくなったのであります。 大方歓迎していないというわけではないと察したらしい提督殿は、座卓の前にあぐらをかくと、 「酒豪に付きあわされると、ねぇ。……厭だね。もう頭が痛くなり始めた」 ベッドの淵に腰掛けた自分へ、そう話しかけるのでありました。 「なら、早く部屋に帰って寝たほうがいいのでは……」 「酔っ払うと無性に寂しくなることってない? 兎角今は、独りは厭だ」 彼の言った寂しいという語が、自分には特異な意味を持っている風に聞こえたのでありました。無用な憶測が馳騁して、さっと顔が 強張る。提督殿は目ざとくそれを認めると、 「慰めろなんて言わんよ。少し話し相手になってくれればそれで」 はにかみ言い繕うのでありました。 癪に触る物言いだと感ぜられたのは、勝手でありましょうか。自分とて覚悟の無いまま部屋に上げたわけではありますが、加賀殿を 抱いたその足に別の女の部屋に立ち寄って、挙句「慰めなくていい」ときた。もう提督殿はあの時のキスを忘れてしまったのかと、独 り沈鬱してしまったのであります。 「なんで避けていたのでありますか」 怒りの心緒が、そう口火を切らせました。いや正確に言うならば、怒らなければならないといった打算が表に出たのであります。 「そんなつもり、ないけど」 「嘘であります。自分、何度も話しかけようとしたのに結局今の今まで一言も口を利けなかったのであります」 「めぐり合わせが悪かっただけ」 「ならなんで今日に限ってわざわざ会いに来たのでありますか」 「だから、酔ってて。このままプレハブに帰るのも厭だから……」 「……質問を変えるのであります。なんであの時キスしたのでありますか」 提督殿は気まずげに顔を背けたまま、口ごもるのでありました。この局面において逃避などできるわけもなく。何時かは話さなけれ ばならないのでありますから、自分はただ黙って彼の言葉を待つばかりでありました。 正直に告白いたしますと、弱い立場の者を追い立てる、嗜虐の愉悦を享楽していたのであります。無論先行していたのは怒りと不安 でありますが、どこか心緒の片隅には溜飲下がる思いがくすぶっておりました。浮気するからそうなるんだと、伴侶の立場にないと言 えないような台詞を心の中に唱えていたのであります。 長い沈黙の後、彼のようやく放った言葉は、胸に燻る怒りの火を増大させるものでありました。 「すまない」 謝罪とは即ち悔悟でありますから、提督殿はあの時のキスを後悔しているわけなのであります。それを認知すると、堪らない屈辱に 目の前が真っ赤になる。 「謝るくらいなら、最初からしなければいいではありませんか」 まだ声を絞るほどの理性は残っていたのであります。しかし、ふと気を緩めれば彼の頬に平手を喰らわせたい衝動に身を支配されてしまうことでありましょう。感情を静謐にするには、労をとったのでありました。 「あの時は、荒れていた。ちょっとどうにかしていたんだ。すまない」 提督殿は、苦しげに言う。おそらくはこの先どう追求されるか分かった上で、尚言いのけたのでありましょう。自分も、彼の予測通りの言葉を吐かずにはおれませんでした。 「そんな程度の心持ちで自分のファーストキスを奪ったのでありますか」 「……あぁ」 「最低でありますな」 謗れば謗るだけ、また自分も惨めになるのであります。結局加賀殿に向けらているような感情を、自分は得ることができないのであ りました。 一分ほど沈黙が続きました。重苦しい空気に耐えられなくなったか、彼は腰を上げて早足にドアに向かうのでありました。 「すまない。帰るよ。……邪魔したな」 「待つであります」 咎める声音を作って言えば、流石に提督殿も逃亡しようとはしませんでした。ベッドを離れた自分は、彼の竹のような手を取って身 を寄せたのでありました。 「もう一度。キス、しなくちゃ、帰さないのであります」 今にして思えば、気障に過ぎる台詞であります。しかしまた、かなり効力のある言葉であることも自覚しているのでありました。彼 の罪悪感に滑り込んで、自分の欲求を満たそうというのです。 逡巡に目を泳がせた提督殿は、それでも優しく唇をくれるのでありました。 2 以来彼は伽のあった日には、自分の部屋に立ち寄るようになったのであります。少しだけ話をして、キスをして、帰る。そのような 習慣が生まれたのでありました。 自惚れ、ではないと思うのですが、幾ばくか彼の足音も快調になっていったように思われます。変に疲れた顔をすることもなくなり、 またこれは当然でありますが、自分を避けることもなくなりました。依然として憂いは払拭できずとも、その精神に、張りつめたとこ ろはなくなったはずなのであります。自分のおかげだと胸を張る気はありませんが、このキスの習慣が何かしら彼の心緒に影響を与え ていたことは、一つ確かな事実であります。 それからどれほど過ぎたか記憶にはっきりしないのですが、作業に流した汗が風に当たると冷え冷えする、そんな時分のこと。 カ号の定期整備のために工廠にて作業を進めておりますと、入り口にて自分を呼ぶ声があったのであります。集中しすぎていたので ありましょう。意識が引きずり戻されたかのような感覚がありまして、ふと顔を上げれば紅に光る海の稜線が厭に眩しかったのであり ます。 自分を呼んだ者の姿は逆光によって影となり顔は判然とはしませんでしたが、その声色から誰がやって来たのか察することはできま した。入り口に近づけば、ついに佇立する提督殿、その姿がはっきりと視界に収まります。 「今、暇?」 片手を挙げつつ、彼はそう話しかけてくるのでありました。 「提督殿こそ、今暇ではないはずなのであります」 「休憩時間中の外出は認められている。暇でしょ? 散歩に付き合ってくれたまえよ」 「加賀殿を誘えばいいではありませんか」 何となしに発したこの言葉は、何か彼の心に波風立てたようでありました。 「ウッ、む。……それはそうかもだけどね」 目を泳がせながら、訥弁に誤魔化す。そもそも今まで彼が自分を散歩に誘った事などないのでありますから、つまり疚しい何かを抱 えているわけなのでありました。 このお誘い自体はとても嬉しかったのであります。ですが流石に自分も、背景の不透明な状況において不貞の逢瀬を楽しめるほど、 剛の者ではないのであります。 断りの言葉を吐くより先、それを察したか、彼は手を掴むと自分を無理やりに引っ張ってゆく。 「離すであります!」 抗議の声を上げるとすかさずに、 「そんなに厭か」 苦笑交じりに言うのでありました。本心から厭に思っていないというのは先述の通り。故に自分もこの問いかけには黙して答えるし かないのでありました。 結局、十間も歩けば諦観の内に追従を余儀なくされるわけであります。提督殿も自分が抵抗の意思を無くしたと見るや、手をすぐ離 すのでありました。まぁ落ち着いて考えればただ歩いて話すだけなのでありますから、何も問題は無いはず。不貞を犯したその現場自 体を押さえられるわけではない。そう楽観したのは、今にして思えば過ちでありました。 食堂前の自販機で適当な飲み物を購入します。提督殿のおごりで自分は冷えた紅茶を、提督殿自身はマックスコーヒーでありました。 どういう意図かはわかりませんが、彼は自分に普通の恋人同士のような睦みを求めているように思えたのでありました。 「地元じゃよく飲んでたんだ。まさか西じゃ馴染みのないものだったなんて思わなかったね。……最近販売域広がったから入荷させ た」 彼は手持ちの缶をゆらゆらと揺らす。原色の黄色が毒々しく、何か言い知れぬ不安をかき立てられるパッケージでありました。 物珍しさにじっと見つめておりますと、 「飲んでみる?」 そう小首を傾げられました。 提督殿が差し出した物でありますから無碍にできるはずもなく、また好奇心もあった故、一口飲んでみることにしたのであります。周 りに人がいないか確認した後、急ぎ缶を傾けてみますと、じっとりぬめる液体が舌に猛烈な甘さを叩き込みつつ、喉奥の方へじわじわ 浸透してゆくようでありました。 余りに予想とかけ離れた味であります。まるで練乳をそのまま飲んでいるかのようでありまして、堪らずせき込んでしまう。提督殿 は自分のそんな醜態を眺めると、けらけら哄笑するのでありました。 「おいしくなかった?」 「よくこんな甘ったるいだけの飲み物、口にできますな」 乱れた呼吸に缶を突き返せば、反省の色も無く飄々と弁解されるのでありました。 「ちょっと温くなっちゃったからね。熱々ならまだましなんだけど」 辺りを凪いだ秋風が、ふとした沈黙を運んでくる。紅茶で口直しをしつつ、急に黙った彼を伺い見てみると、なにやら仔細顔に思惟 を廻らしている様子。 「どうかしたのでありますか」 そう聞きますと、彼は顔を向けて怪しく微笑むのでありました。 何か危殆な気配を覚えたのであります。一歩後ずされば、提督殿も一歩距離を詰めてくる。彼は手にしたマックスコーヒーを煽ると、 身構える暇を与えもせずに口づけてくるのでありました。 無理やり割って入ってくる舌が、あの凶悪な液を流し込んできます。口の端から一筋こぼれ出てきても、彼は一向勢いを緩めず、つ いには口の中を空っぽにしてしまったのでしょう。ただ口を口で塞ぎ、嚥下を促すばかりになりました。 人に見られてはならない状況であります。しかしそういった緊張が口腔内に広がる生々しい甘さと作用して、もうクラクラ目眩を覚 えるほどでありました。早く飲み込んでしまおうと思っても、中々喉は動いてくれない。こくこくと小さく、数十秒も使ってようやく 口を空にすると、彼の舌が確かめるように中を一巡舐めて、それからようやく解放されたのでありました。 目の奥が気持ち悪いような感覚でありました。胃に下されてしまった糖分が、頭を苛むのであります。顔を上げ、得意そうな彼の表 情を見て、半ば反射的に手を上げかけたのでありますが、さっとよぎったある思い出の虚像が腕の動きを止めました。 連合艦隊旗艦に据えられた時のものであります。提督殿が見せつけた加賀殿との睦み。彼女のした行動を、今自分はなぞろうとした わけなのでありました。妾に墜ちかけた身にありながら、彼の伴侶たる加賀殿と同じ事をする。何かそれがはばかられるべき悪行に思 え、またそういった権利も無いように感ぜられたのでありました。 一番口惜しいのは、自分のこの刹那の揺らぎを彼に察せられてしまった事であります。提督殿は口角を上げたまま、 「叩けばいい。抵抗しないよ」 そうのたまうのでありました。 「そうやって、かっこつけてればいいのであります」 自分にできたのは、この程度の非難を言ちる程度であります。 頭を撫でられ、その流れで抱きすくめられてしまう。無論身をよじって抵抗するのでありましたが、背をさする左手が羞恥や危機感 を吸い上げるようで、十秒も経たない内に諦観の心地となるのでありました。あの竹の手は視界に入れた者体に触れた者を、悉く悲哀 に染め上げるようであります。 何か急に惨めに思われました。ただキスだけを重ねてきただけの我が身が、哀しいほどに浅ましく思われたのであります。加賀殿に 追いつくことはできないという今更の事実が、裂くような痛みを伴って胸に馳騁する。 提督殿を馬鹿にできない情緒不安定さであります。気が付けば自分は、目の端から涙をぼろぼろと零しているのでありました。 「どうした?」 目を見開き聞く彼に、何も答えることはできません。何せ自分でも何が何やらといった心持ちなのであります。 彼の指が涙を拭い、再三のキスをされる。口惜く、羞恥を覚え、また危機感もある。怒りも、厭悪もあって、されど深層の心緒は悦 びに震え、また慰みに和らげられていたのでもありました。彼の舌が自分の舌を慰撫すると、むつかしい感情はたちどころに甘く蕩け ていくようであります。 3 その夜、加賀殿の足音が何時になく荒々しかったことに、自分は背筋を凍えさせたのでありました。それは驚懼というよりも、想定 していた中で最も悪い展開になってしまったという、悔恨にも似た感情であります。 今にして思えば、提督殿がわざと加賀殿に見せ付けたのではないかとも考えられるのでありますが、今更真相を問えるわけも無く。 兎角当時の自分は、現代にタイムマシンの無い事をひたすら怨むばかりなのでありました。……死さえ覚悟していたのであります。何時 ぞやに、彼女に刺されて死ぬ空想をしていたものでありましたが、もうその事に羞恥や痛々しさを感じる余裕も無い。どうにか対策せね ばと思惟を廻らすのでありました。 まさか馬鹿正直に謝るわけにもまいりません。到底許されるはずがないのであります。その日は眠れず、そして結論を得られるわけ も無く、暁の紅を目にした時には半ば絶望的な心持でありました。 恐らく、同じ負の方向に傾いた感情を有していたために、行動も似てしまったのだと思います。朝、食堂に向かう前にトイレに赴く と、目を真っ赤に腫らした加賀殿と鉢合わせしてしまったのでありました。 お互いに目を見開き、そして沈黙したまま挨拶もできない。硬直した体躯の足元を、じっとりと時間が過ぎてゆくのでありました。 結局そのまま何も言葉を交わさなかった事が、自分の不貞を覗き見られたという何よりの証拠となりました。苦々しげな表情のまま、彼 女は自分の脇を通り抜けて行ったのであります。 上がった心拍が落ち着きを取り戻すことはありませんでした。自分の部屋の中にいる時でさえ、何か睨みつけられているような気に なるのでありました。膝を付き合わせた対話の機会でもあれば、この強迫観念はたちまち具体的な恐怖に取って代わっていたのでもあ りましょうが、実際にはこのトイレでの面会以後、しばらく顔さえ見ない日が続くのであります。進展があったのは、四日後。 あの足音は日の経つごとに荒々しく、また病的な不気味さを湛えてゆく。提督殿との逢瀬もなくなり、いやそもそも彼が廊下を歩く 音はあのマックスコーヒーのキス以来ぱたり聞こえなくなったのであります。 加賀殿も、或いは浮気を黙認しようとしたのやもしれません。表面上はいつもと変わりなく、ただ彼と自分とだけが察す事のできる 不調を抱えているわけなのでありました。 彼のためとなるならば自身の思いは封殺する。そういった献身について理解の無い自分ではありませんし、もし逆の立場であったな らば自分もそうしようとしたのでありましょう。ただ問題なのは、つまり自分が陸軍艦であり、またミッドウェーにおいて彼女の矜持 を著しく傷つけた、その元凶であったということであります。自分は毛頭その気はないのでありますが、彼女からすれば一時といえ旗 艦の座を奪い、挙句今度は彼を奪おうというのであります。忍耐なぞ、そう長く継続するわけはないのでありました。 毎夜ベッドの中にてビクビク身を震わせていた自分は、とうとうその音を耳朶にしてしまったのでありました。決して衝動的、感情 的なドタドタという音ではありません。ギッシ、ギッシ。厭にゆったりとした、それでいて何時もよりはっきりと響く幽鬼のような音 であります。一歩ずつ近づいてくるたび比例して背筋の痛くなってゆくほどの、冷たい覇気を放っている。 どうか通り過ぎてくれと心の中に唱え続けたのであります。甲斐あってか、その夜は対面せずに済んだのでありますが、自分の部屋 の前で一度ぴたりと足音の止んだ時などはもう生きた心地がしなかったのでありました。 彼女の過ぎ去ったおよそ三十分の後、再び足音が聞こえてくる。もうどんな響きであったかは言いますまい。提督殿は躊躇いの間を 充分に開けてから、戸をノックするのでありました。 その顔色は青白く、しかし表情は寧ろ軽いものでありました。もうこれ以上落ちることはないといった後ろ向きの安堵が、彼の憑き 物を落とした風なのであります。 「よく来れましたな」 自分は先ず開口一番にそう言ったのであります。皮肉でも嫌味でもなく、もっと純粋な感想でありました。提督殿は諦観の微笑をも ってして応え、無言の内に部屋に入る。もう、断りをいれないほどに慣れていたわけなのでありました。 いつも通り自分はベッドに腰掛け、彼は円卓の前に胡坐をかく。提督殿は卓の埃を手で払ってから、視線も寄こさずに口を開く。 「お前を抱いたと加賀に言ったよ」 一体自分は、その言葉をどのように受け取ればよかったのでありましょうか。喜べばよかったのか厭悪すればよかったのか。その時 の自分は、何か彼に憐憫の情を抱いたのでありました。先述の“後ろ向きの安堵”を得たいが為に、自分から自分の首を絞めにゆく。 しかもそういった行為に救いを幻視しているらしいことが、益々惨めに思えたのであります。 何故嘘をついたのかなどとは聞けません。不貞を犯したとて体を重ねてさえいなければ、その罪は軽くなるのでありましょうか。無論、 この問いの答えは否であります。妻帯者に恋慕を抱く時点で、それは同等の罪なのであります。ましてや幾重にも接吻を重ねた身、懺 悔さえ許されない立場にあることは自明と思われる。 故に自分は、ただ彼を励ますばかりなのでありました。 「滑車でありますな。提督殿は」 「滑車?」 「ずっとひたすら同じところをぐるぐるぐるぐる悩んでいるのであります。前に進むこともせず」 「うん」 彼は苦々しく、眉を顰める。 追い詰められた者が即物的快楽を求めるというのは、感情を持つ生き物の共通する悪癖なのでありましょう。自分は寝巻きの上着を はだけさせ、彼を手招くのでありました。 「嘘をつくのは、よくない事でありますな」 何とか羞恥を押さえ込み、気障ったらしく、誘惑の言葉を吐く事に成功したのであります。彼は諦観の微笑を持って、自分を褥に押し倒 すのでありました。 キスには慣れていたはずなのでありますが、天地の感覚の差異というのは中々に捉えづらいものでありまして、唇の端から唾液の零れ 出てゆく度、口惜しさに胸を焼かれるようでありました。意外だったのは、彼が白磁の陶器を取り扱うように自分を愛撫する事であり ます。初めてだったので、気を遣うのももっともではあったのです。しかし以前覗き見た彼と加賀殿との行為がまだ頭にはくっきりと 残っていたので、普通に優しくされるという事へ漠然とした疑問を抱いてしまうのであります。無論それについて不満を抱きはしませ んでした。安堵しましたし、嬉しくもあったのであります。 提督殿は体勢の窮屈さを意にも返さない手際の良さにて、するする服を脱がしてゆく。とうとう身に覆うものが無くなってしまうと、 差し迫った恥ずかしさに息も切なく、自分は目をぎゅっと閉じて逼迫した心緒の痛みをひたすら耐えるのみとなりました。 彼の接吻が鎖骨や首筋を撫ぜる度、自分の吐息の熱っぽさを自覚して、またそれが羞恥を掻き立てるのでありました。漏れ出そうと する恥ずかしい声を必死に肺腑へ押し戻していれば、提督殿は目ざとくその意図を察して意地悪をしてくるのであります。突然に腰へ 手を伸ばしたり、果ては同じ場所へ口付けてこようとするのでありますから、自分はもう堪えられない。 実況やら焦らしやらにて散々に嬲られ尽くされ、もう思惟も霞だち始めた頃合、ようやく提督殿は段階を押し進めたのでありました。 幾ら総身が悦楽に蕩けていたといえ痛みは烈々と差し迫り、刹那のうちに意識もはっきりとしたのであります。 自分が痛みに鈍感であったのならば、どんなにかよかった事でありましょうか。それはただ熱く自身を貫くそれが、耐えがたいほど に辛かったという訳なのではありません。ふわふわとした多幸感から急速に引き戻された思考の中、つい見てしまった彼の瞳。虚ろに 濁るそれが映していたものは、決して自分の泣き顔などでは無かったのであります。慣れ親しんだ加賀殿の、緩び媚びた表情を幻視し ているに違いありませんでした。 明確な根拠などはありません。ただ、克明に感じ取ったのであります。自分は慰めの道具として必要に思われているに過ぎず、提督 殿の想いは常に加賀殿と寄り添っていたのであります。重ねてきたキスも今の繋がりも、仮初の戯れ事。自分にとっては重要な事なの であったのだとしても、提督殿も同じ感慨を抱いているのかと言えばそんなことはない。 心の痛めば痛むほど、つまりそれが自分の浅ましさであります。抱くべきでない期待を勝手に抱き、叶うわけのない願いを夢想して、 それらが瓦解してゆく事に悲痛を覚えているのでありました。涙の滂沱とするその理由が彼に伝わらない悲哀というのは、しかし相応 しい罰なのでもありましょう。彼の精を迎え入れ、腹底の温かくなるのに比例して、虚しさも増大してゆく。キスをせがめば応えてく れるのではありましたが、果たしてそれは自分の望んでいたものとは少し形の違うもののようでありました。 4 朝、隣に眠る彼の顔を見、何かまた悲しくなって涙が目尻を滑り降りる。昂ぶりの冷めた寂寞が、下腹の痛みをより苛ませるような 感覚でありました。時計を見ればもう四時半をまわったところ。起床時刻は六時でありましたので、二度寝してしまうのも不安なので あります。まさか艦娘のがやがや群がる廊下を帰らせるわけにもいかないわけでありました。 身を起こし、彼の肩を揺すぶると規則的な寝息がぴたりと止む。倦怠な様子に瞼を持ち上げた提督殿は自分の姿に焦点を合わし、途 端むつかしい表情をとるのでありました。 「もう、帰った方がいいのであります」 ベッドから抜け出そうと身をよじるも、しかし彼の左腕が手首を掴みそのままかくんと引っ張ってくる。体勢を崩され、自分は堪ら ず彼の胸にしなだれます。髪を梳かれ頬を撫ぜられ、その心地よさに思わず瞼を閉じかけたのでありますが、ある思惟が頭をよぎった 為にされるがままである事へ反発したくなったのでありました。つまりこんな恋人同士にするような睦みなど、ただただ虚しいだけな のであります。 掛け布団を剥ぎ腕の範囲から離脱すれば、提督殿も渋々起き上がってくれるのでありました。暫時気だるい沈黙が流れ、不安と、そ の不安自体無価値なものであるという諦観の感とが胸の内に充溢してゆくのでありました。ゆったりとした絶望の心地が堪えきれないほ どに膨張して、 「これからどうしてゆけばいいのでありましょうか」 思わずそう泣き言を言ちると、彼は頭を撫でるだけ、依然黙したままであります。 最後に軽く触れ合うだけのキスをして、提督殿は立つのでありました。戸口にまで近づいた段にて、 「また、来てくれますか」 そう問うた自分は、その言の葉の言い終わる前より自己嫌悪に苛まれていたのであります。果たして薄弱な意思を抱えた首肯はそれ でも幾らか自分を励ましてくれました。来るべき対話の時へ、改めて覚悟を定めたのであります。 朝食の後、変に間のある自由時間。何をするでもなく部屋にてベッドに横たわると、彼の香りの残滓が鼻腔をくすぐるのでありまし た。静謐を取り戻した心は、幸福を享楽するのであります。長閑は自身の欲望を宥めてくれて、そしてその菩薩のような無欲の境地に おいては、慕情の根源。つまり献身の念が表にたつのでありました。 彼が求めてくれる限り、自分もまたそれに応じよう。いつか彼が自身の疾患を克服して、自分を必要としない時が来るように。未来の 為に、心の痛みを捧げよう。穏やかな心緒にそう思いを決めたのでありました。 どれほどか経ち、戸をノックする者がある。誰かは分かっております。恐怖も焦燥も無いのでありました。自分は彼女を部屋の中へと 招き、円卓を挟んで対面したのであります。 加賀殿は真っ赤に腫らした眼に自分を睨みつけると、怒りを隠そうともせず険しく口火を切りました。 「どういうつもりなのかしら」 「それは、提督殿に聞いて欲しいことでありますな」 挑発の言を間髪入れずに発すると、しかし加賀殿は下唇を噛んで堪えたようであります。溜息一つ、大仰に吐き切り、拳を握りこんで から一寸身を乗り出します。 「認めるのね」 「何を、でありますか」 「あなたは、提督を誑かした」 「……はて? なんのことか」 「もう全て彼から聞きました。今更、誤魔化そうとしないでもらえるかしら。……事実確認のためにここに来たのではないわ。これ 以上私の提督を貶めるなら、私はあなたに容赦しない。それを伝えにきただけ」 そういった物言いだから気まぐれも起こしたのでしょうにと、喉に出かかった言葉を飲み込んで、しかし自分は一向に収まりつかな くなってしまった。冷静ではいられないなと、自分の心緒を客観視した気分でありました。 躊躇したのではありますが、 「加賀殿は、勘違いしておられる」 この言葉を吃りぎみに言い放ってしまいますと、もう昏い熱情を押さえ込むことは不可能でありました。 「どういう意味かしら」 「自分が提督殿を誘惑したのではないのであります。彼が自分を欲して、そして自分は応えた。ただそれだけのこと」 これを耳朶にした加賀殿はまず吃驚したように目を見開いて、しばし黙しておられた。言葉の理解が追いつくにつれ、次第次第に殺 気を迸らせ始めたのであります。 端から負けにゆく恋慕でありました。故にこの局面においてだけは、たといどれだけ罵られようとも、たといどれだけ堕ちようとも、 引くわけにはいかなかったのであります。妾が正妻に意見するなどおこがましい事なのでありましょうが、しかし自分は加賀殿以上に 彼のことを見てきたのであります。 「せ、責任逃れしているように、聞こえるけれど」 怒りに震える唇が、彼女を訥弁とさせたようでありました。自分はそんな加賀殿を見据え、遂に言ってしまった。 「無論、罪はあります。提督殿にもありましょう。……しかし自分に言わせれば、責任逃れをしているのは加賀殿。あなたのように も見受けられる」 「な、何が……」 「そもそも彼の精神の変調に気が付けなかったあなたが悪いと言いたいのでありますよ。あの提督殿がただの気紛れで不貞を犯すと、 本気でお思いなのでありますか? 彼の抱えていたものを見ようともせず察そうともせず、自分だけがいい思いをして、挙句が“私の提 督を誑かすな”であるのだから、妻帯者というのは大変でありますな」 自分でも驚くほどに、性格の歪んだ声色でありました。 「それ以上口を開いたら、許さない」 冷え冷えとした加賀殿のすごみももう耳朶にはできず、自分はただ純粋な嘲笑の心地にて彼女を謗ったのであります。 「そうやって鈍感だから、彼の態度の変わったことにも気が付かないでいたわけでありますな。……提督殿が初めて自分に口付けて くれたのは、ミッドウェーの終わった直後なのでありますよ」 卓が吹き飛び、加賀殿が自分を押し倒す。首に掛かった手の圧力が、自分の意識を薄れさせてゆきました。許さない、許さないと叫 び連呼された言の葉は、今でも耳にはっきりとしているのであります。 物音を聞きつけた艦娘が部屋に入り、加賀殿を取り押さえ宥めたとのことであります。だから依然自分は生きているわけなのであり ますが、その場面は自分の記憶の中からは抜け落ちていて、恐らくもう意識の落ちていたということなのでありましょう。ただ刹那の 勝利に酔いしれながら生命を投げ渡していたわけなのでありますから、滑稽な事この上ないのであります。 未だに関係は続いているのであります。夜を越すたび、いつかの終端が迫ってきます。この頃は提督殿も精神の健康を取り戻しつつ あり、つまり自分が必要とされなくなる日も近いのでありましょう。……万事、これで良いのであります。一時の快楽が自分には過ぎ たる幸福で、それが永劫続くとなればとても堪えきれるものではない。正しい日常が戻るだけ。憂いを抱く必要は無いし、寂寞に思う ことも無い。 気が付けばもうあの因縁のプレハブも壊され果てて、自分と彼とを繋ぐ絆に何の証左も無いのでありました。
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501 :名無しさん@ピンキー:2013/09/21(土) 22 17 17.88 ID 5PxFhVs+ 不知火「司令、ゴミ箱を妊娠させるおつもりですか?」 司令「それよりも不知火を妊娠させたいな」 不知火「ご命令ならば」 近代化改修中 不知火「妊娠しました」 司令「ああ…俺と不知火の愛の結晶が」 天龍「……どういう身体の構造してんだ、不知火は?」 518 :名無しさん@ピンキー:2013/09/23(月) 21 03 58.03 ID Gik3WI7D ショタ提督「あ、あ、愛宕お姉さっ!ぼ、僕のおちんちんた、食べちゃダメ」 愛宕「提督のおちんちんとっても美味しい」 シ「お、おっぱい…おっぱい飲みたい」 愛「もう、甘えんぼさんね。はい、どうぞ…召し上がれ♪」 愛宕さんはこれくらいしか思いつかん。
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386 :名無しの紳士提督:2014/09/18(木) 02 32 08 ID dRGPAu3I 可変式家具 枕二つのベッド ケッコンカッコカリをした艦娘を旗艦にしクリックすると暗転の後… 387 :名無しの紳士提督:2014/09/18(木) 10 00 53 ID Z2Xa6GrI 五番目の建造ドックが開いて 388 :名無しの紳士提督:2014/09/18(木) 10 30 01 ID IxAaNb3o*開発中*残り時間6719 59 48 389 :名無しの紳士提督:2014/09/18(木) 12 36 36 ID Z2Xa6GrI そして那珂ちゃんダヨー 390 :名無しの紳士提督:2014/09/18(木) 15 02 21 ID AI4.a3bs ケッコンカッコカリ後に共同建造システムとかあれば面白いのにな。 出来る海自艦娘 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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提督×ビスマルクの和姦です。 「~♪」 入渠中のビスマルクは鼻歌交じりにシャワーを浴びていた。 戦場の汚れを洗い流し、金色の産毛が熱い湯を弾き返す。 ビスマルクは女性の身だしなみとして無駄毛の処理には気をつけており 今日もそれをするつもりであった。 顔の産毛を処理し、腋に石鹸をつけ泡立てる、剃刀を使って綺麗にそり上げて行く 両脇を処理し、浴槽に足をかけて脛を処理しようと少し前屈みになった瞬間、 後ろから誰かが浴室にの戸が開いた音がした。 「入るぞ」 そう言いながら堂々と裸で入ってきた提督はビスマルクのうなじに優しくキスをした。 「あん、ちょっと危ないじゃない」 「今日も大戦果か、褒美に俺が綺麗にしよう」 「恥ずかしいから…いいわよ…」 「そこに座れよ」 「もう…仕方ないわね」 提督はそう言いながら器用に、浴槽に腰掛けたビスマルクの足を処理して行った… 提督の目の前には優しげなビスマルクの金色の陰毛が見え隠れする。 そこにキスをして提督が太腿を押し広げる。 「ここも綺麗にするぞ」 「え、ちょ、ちょっと!」 と、ビスマルクの返事を待たず、石鹸を塗り広げショリショリと剃り上げて行く 陰唇を抓み、一本の剃り残しも無い様入念に剃って行く。 我に返ったビスマルクは抗議の言葉を提督に投げるが、その頃には少女のような丘に成った ビスマルクのヴァギナが出来あがっていた。 「中途半端は嫌いだろ、後ろを向くんだ」 自分のヴァギナが毛一本も無いつるっとした状況となったのを見たビスマルクは、諦めた顔をして 「ええ…お願い」 と呟き、魅力的に引き締まったヒップを提督に向けた。 その秘所の後方からアナルに掛けて、ビスマルクの肉体を傷つけない様丁寧に剃り上げた提督は 仕上げにザーッと湯を掛けて、石鹸の残りを洗い流すとそのつるつるになった秘所に口付をした。 「あぅ」 いつもビスマルクをクンニする時は少し毛が邪魔であったが今日はその邪魔者が一切無い為に アナルの皺一本一本を丁寧に舐め上げ、次いでヴァギナを丁寧に舐め上げた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ…Gut、いいっ…いいわぁ、素敵ぃ、はぁん♪」 ビスマルクは提督にその尻を押し付け貪欲に快楽を得ようとする。 舌を硬くし、ビスマルクのヴァギナにねじ込む、、両手はビスマルクの持ち重りのする乳房を掴んでいる。 提督は、いきなり体をすっと離し、訝る視線を向けるビスマルクに向かって リンスを体中に振り掛ける、浴室内が華やかなリンスの香りで満たされる。 「何、何するの?」提督の意図が理解できないビスマルクは目を白黒させて驚く。 提督は改めてビスマルクに抱きつき、立位のまま、ぎんぎんに怒張した巨砲を ビスマルクのヴァギナに埋めて行く、ビスマルクは提督にしがみ付くが、リンスが塗りたくられた ビスマルクの体はぬるぬると滑って提督のピストン運動を助けている。 どう抱き着いてもぬるぬると滑る為、ビスマルクは、提督の首筋にしがみ付き 提督の耳たぶを舐めまわしている。 感極まった提督はビスマルクの両足を抱え上げ、抱え上げたスタイルで突きに突き抜いた。 「ひあっ!あっ、あっ、か、感じちゃう、感じちゃうのぉ…貴方を、あ、あぁっ…!」 仁王立ちになった提督にしがみ付き、己の甘い夢を貪るビスマルク。 シャワーが滝の様に流れ続ける浴室の中で、2つの絡まり有った体は 同時に絶頂を迎えお互いに震える体を硬く抱きしめ合った。 お互いに見詰め合ったまま体を離すと、ビスマルクのヴァギナからは提督の愛の証である白い液体が とろとろと太腿まで流れ落ちてきた。 提督とビスマルクの体のそこかしこからリンスの香りが漂った、それをシャワーでよく洗い流し。 お互いの体を洗い合って浴室を出た二人。 「腹減ったな、間宮の所に晩飯でも食べに行こうか?」 「いいわね、もちろん提督の驕りよね?」 「任せとけ」 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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215 名前: ◆NQZjSYFixA[sage] 投稿日:2015/02/24(火) 23 33 55 ID B9e5BkgU http //www55.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/478.html の続きを投下します。続き物でちょいちょいオリ設定が出て来ていますが適当に無視してください。 あらすじ 新任提督が初日から雷ちゃんと肉体関係になったら 他の艦娘もしたいらしいので毎日一人ずつやり始めた 216 名前: ◆NQZjSYFixA[sage] 投稿日:2015/02/24(火) 23 34 55 ID B9e5BkgU ぶじゅっ、くちゅ、という粘質な音が風呂場に響く。 「ふあぁっ、んっ、いく、いくいくーーっ!」 俺の腕の中で、前髪を切りそろえた黒の長髪の女の子が絶頂に身もだえする。 彼女の名は、初雪。駆逐艦の艦娘だ。可愛らしい見た目からは想像も出来ないが、 数百年前の艦の魂をその身に宿し深海棲艦を根絶するために日夜戦い続ける、海の戦士である。 そんな立派な女の子は今、俺の太ももに腰掛けて股を開き、俺を背もたれに脱力している。 戦士とは思えぬ柔らかさ、上気した肌は性の昂ぶりを示すように熱を持ち、太ももには彼女の 膣で暖められた大量の俺の精液と、それ以上に初雪の愛液の生暖かさを感じる。 今俺は、夜通しのセックスの後始末に初雪の膣に残った精液をかきだしているところだった。 しかし初雪の瞳は情欲に濡れ、もっとしたいと言いたげに俺を見つめている。つい昨日まで ぼーっとしてマイペースだった初雪とは凄い変わりようだ。あどけなさの残る顔立ちに宿る 色香に見とれ、思わず抱き寄せると、我慢しきれないのか初雪から唇を重ねてきた。さらに 舌まで入れられ、指の動きを催促するように腰を動かす。くちゅ、くちゅ、と先ほどよりは 控えめな音が鳴り出すと、うっとりと目を細めて舌をより激しく動かし始めた。 が、俺はシャワーを強めに出して初雪の身体の汗や体液を落としてやる。 「気持ちは嬉しいが、もう朝だ。ちゃんと部屋に帰らないと」 ぬるりと追いすがる初雪の舌を振り切って、頭を撫でながらそう答えた。 「えー……もっと司令官とセックスしたい……です」 ぶーたれる初雪の顔はそこだけいつもどおりで、俺は微笑んだ。 「はいはい、また今度な」 そう言って初雪の頭の上からシャワーを浴びせる。そのまま抱き上げて横に並べてある 椅子に座らせようとしたが、なおも往生際悪く抱きついてきた。むにゅりと乳首を押し付ける ようにして身体を密着させ、俺の耳元でささやく。 「あんっ……司令官のチンポ、初雪のマンコにずぼずぼはめてください……子宮に精子かけて欲しいのぉ」 つい数時間前に俺が仕込んだ、猫なで声でおねだりしてきた。 「ダメなもんはダメだよ。ほら、初雪も自分で身体洗って」 苦笑してその額に軽くキスしてやってから、今度こそ初雪を座らせた。 「むー……初雪、もっとしたいのに」 そう言いながらも諦めてくれたのか、シャンプーのポンプをかしゅ、かしゅ、と押して手に取り、 頭を洗い始めた。頭頂部を十分にあわ立たせてから、首の後ろに手を入れて長い髪を持ち上げ、 髪全体に泡をなじませていく。雷とも風呂に入ったことはあるが、髪の長い女性の洗髪を見るのは そういえば初めてだ。当たり前だが無防備にも目を閉じて俯いている初雪が、わしわしと手を動かすたびに 張りのある小ぶりな胸がふるふると揺れる。そんな所をじっと見ていると、撃ちつくしたはずの 俺の股間が、またも息を吹き返してしまった。 シャワーで泡を流した初雪がふと目を開けて下を見て、にまりと笑った。 「ん、後一回……一回だけ。司令官が射精してくれたら、初雪もすぐイクから」 返事を待たずにがに股になって俺にまたがると、ぬぷぬぷと腰を沈める。 「あっ……ふ、うぅん……」 夢見心地のように艶かしい吐息をあげ、きゅうきゅうと膣を締めてくる初雪の腰を掴んで、 時間もないのでガンガン腰を振ってすぐに射精した。 「はっ……あーーー……んんっ……」 初雪はぽーっと酔ったように目を細め、今日一番の力で膣を締め、子宮口をくすぐるように大きく 腰を前後させる。 「あっ、きたきたっ、んっ、いっく……ぅ」 ぎゅっと眉根を寄せて全身に力をこめて絶頂を味わってから、ふう、と息を整えて顔を上げると、 そこにはもうケロリとした顔のいつもの初雪が居た。 「ん、すっきりした。身体洗う」 そこからはお互い無言で、普通に身体を洗った。 着替えもてきぱきと済ませて、夜明けの廊下で初雪を見送る。 「はぁ、徹夜したから、眠くなってきた」 「あー……すまん。これから朝練だよな」 「ん。次セックスする時、いっぱい気持ちよくしてくれれば、いい、です」 「はは。気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。ま、今日と明日は先約が居るみたいだが」 「夜は、そう。昼は空いてるから、セックス、できる」 「おいおい……仕事があるだろ?」 「まだ仕事少ないし。休憩時間、ある」 「本当大好きになったな……ま、そのうち機会があったらな」 「やった。それじゃ、司令官、おやすみ」 「神通に怒られるからがんばって起きてくれ」 かく言う俺も眠い。風呂に入って温まった分、眠気も倍増だ。だがさすがに俺が居眠りもまずかろう。 「今日は何か歩く仕事をしようかな……」 初雪の去った廊下で、独りつぶやいた。 眠い目をこすりながら、朝飯を食べに食堂へ歩く。既に艦娘達はランニングを開始しており、遠くの 方から重い足音がかすかに聞こえる。朝の寒さに首をすくめながら、食堂の扉を開けると、ふわりと 味噌汁の香りが漂ってきた。昼は艦娘と同時だが、朝一番の食堂は俺一人だ。 日替わり朝食を頼む。今日はアジの干物とカブの酢漬けがおかずだった。相変わらずのプロの味だ。 ぺろりと平らげて、さっさと自室に帰った。 ふと思い出す。そういえば、俺も野菜の種を持ってきていた。 「じっとしてると眠くなりそうだしな……適当なところに畑でも作ってみるか。 女の子が多いし果物でも作れば誰か食べるだろ」 自分の荷物の中を漁りこの機会にと全部出して整理するも、記憶どおりに果物の種は一つもない。 (そういえば、艦娘の数が増えた特典で自転車があったな……) 近くの町に行けば、多分種は買えるだろう、と算段をつけ、着替えて執務室へ向かった。 「おっはよ、司令官!」 「ああ、おはよう、雷」 満面の笑みで出迎えてくれる雷に挨拶を返し、椅子に座ると、機械を起動する。 実は普段の秘書艦は神通なのだが、さすがに複数の艦娘に手を出し始めた初日から 神通を秘書艦にするのは俺の精神衛生上良くなかったので、事情を知る雷を指名しておいた。 「うっふっふー」 雷が、口に手を当ててにまにまと笑って近寄ってきた。 「どうした? そんなにニヤニヤして」 「えへへ、司令官が初雪とも仲良くしてくれたんだなーって、嬉しくなっちゃった」 「ああ……やっぱり分かったか? 眠そうにしてたか?」 「ふふっ。そうね、にやけながら寝ぼけていて面白い感じになってたわ」 そう言われると、苦笑するしかない。 「でもちょっとだけ嫉妬しちゃうかも。司令官、私のときより長くセックスしてない?」 「あー……そこらへんは初雪のリクエストもあってだな」 雷の言い出したこととはいえ、一人でも良いといった翌日からこれでは、確かに文句の一つも 言いたくなるだろう。 「あっ、別に怒ってるとかじゃないのよ? 私は昨日までたっぷりしてもらったし」 ぱたぱたと両手を振るが、俺は雷を招き寄せた。 「おいで、雷」 「えっ、や、ほんとに大丈夫……なんだけど」 と言いつつ、照れくさそうに笑ってトテトテと歩いてくる雷を抱き締め、唇を重ねる。 「んっ……もう、司令官ったら、こんな朝から……」 そういいつつ、既に雷の両手は俺の首の後ろに回っている。 「えへへ……ありがと、司令官。元気出た」 俺たちは顔を見合わせて笑うと、ようやく仕事に取り掛かるのだった。 その日の昼飯時。 「司令官とするの、すごい。ほんと、なんか、もう……すごい。おすすめ」 初雪が食堂で、駆逐艦娘の話題の中心となっていた。 ふんすと鼻息も荒く、胸を張ったドヤ顔で、どうにもふわっとした自慢をしている。 「うわー、ホントにやっちゃったんだ! でもでも、初めては痛いって、聞いたことあるっぽい?」 「ん、ちょっと痛かったけど、すぐ気持ちよくてわけ分からなくなるから、平気」 臆面もなく感想を言ってのける初雪に、周りの艦娘が顔を赤くして声なき声を漏らす。 「あらあら……そんなに気持ちいいの? 他には、なにか印象的なことはあるかしらぁ?」 「ん……司令官は、恥ずかしいこと言わせるの、好き」 「ふぁっ!?」 「うは、ご主人様鬼畜キタコレ!」 キャイキャイとはしゃいで居るところから少し離れて、神通が顔を赤くしながら黙々と昼食を 口に運んでいた。さらに別方向から、叢雲の射抜くような強い視線を感じる。 「あー、分かる分かる。司令官って結構そういうの言わせたがるよね」 雷はというと、初雪の対面で余裕の笑みを浮かべている。 「お、おい。お前、あれ取材しないでいいのかよ?」 「いやー、ちょっと、ああいうストレートなのは、範囲外かなーって、ねえ?」 新入りの重巡も遠巻きにしながらきっちり聞いているようだ。 「それで……どういうことを言わせるの?」 「ふっ……昼間に言うのは、無理」 涼しげなつもりのドヤ顔で、初雪は顔をそらした。 「ええー!? 意地悪ぅ、内緒でいいから教えてよぉ」 「そこまで言うなら、しょうがない」 ぽしょぽしょと初雪が耳打ちしてやると、見る見る相手の顔が赤くなった。 「そ、そこまで……!?」 「言ってたら、慣れるから。むしろ司令官を興奮させるのが楽しくなる、かも」 おおー、とまたどよめいた。 「ううっ……でも、ちゃんと準備しておかないと……」 ふらふらと去っていく者、猥談に聞き入る者、少しだけ離れて耳をそばだてるもの、ほとんど 全員が顔を赤らめている異様な食堂で、俺はさっさと飯を食って退場することにした。 その日の午後から、鎮守府は南1号作戦に取り組み始めた。 防衛線にたまに食い込んでくる敵侵攻艦隊を迎撃するという作戦だ。事前情報によれば、 ここは任務の難易度がぐんと上がっているらしい。 といっても、今の戦力ではとりあえず重巡や水母など火力のありそうな艦と、錬度の高めの 叢雲などの駆逐艦を合わせた全力で出撃する以外の手はない。どこまでも艦娘頼みで申し訳ないが、 それが提督の立場だと割り切ることにしよう。 それに、悪いことばかりでもない。厳しい分獲得できる艦娘も多彩になるらしいし、いくつか 新しく達成可能になる任務もでてくる。艦娘達が大怪我をしないよう祈りつつ、俺は出撃命令を出した。 その日は新たな海域の進行許可こそ得られなかったものの、5人もの新しい艦娘を迎え入れることに なった。 そして、今日も夜がやってくる。 「今日は誰なのかな……」 この一連の流れ……俺とセックスする順番を決めようなどと言う話は、絶対あいつが発案者だ という艦娘が一人居るが、今日来るかどうかは半々だ。 猥談に混じっていた艦娘か、それとも……と思っていると、ドアがノックされた。 「てーとくさんっ。こんばんわっ!」 夜の闇にも負けない明るい笑顔と声で、夕立が枕を小脇に抱えて立っていた。 「お、夕立か。どうぞ、上がって」 「はーい」 夕立はにっこりと笑って、気負いなく俺の部屋に入っていった。 「おおー……これが提督さんの部屋かぁ。男の人の部屋に入るの、始めてっぽい」 きょろきょろと部屋を眺める夕立に、ドアを閉めてから歩み寄った。 「引っ越したばかりだから大した荷物もないけどな」 「あっ、本棚にちゃんと本があるっぽい」 俺が近づくと、夕立は弾かれた様に本棚に駆け寄って、顔を近づける。 「提督さんは、どんな本読むのかなー」 中腰になった夕立のヒップラインが強調されて、パジャマの下の下着の線がくっきりと 浮かび上がる。 「小説とかの文庫本かな。そんな高尚な本は置いてないよ」 「ふぅん……天の光はすべて星……冥王と獣のダンス……」 「読みたいなら借りていってもいいよ。近くの町にも本屋くらいあるだろうから、 給料で買ってもいいな」 「ん、うん……そー、ですね……」 ぎし、と音を立ててベッドに腰掛ける。 夕立は中腰のままだ。そのままなんとなく尻を眺めていると、ゆっくりと背を伸ばした。 「えっと……」 ちら、と横目にこちらを振り返ったその顔は、大分赤かった。 「さ、さすがに緊張するから、灯りは消してほしいっぽい……」 「ああ。それじゃ消すよ」 今日気付いたのだが、この部屋の明かりは遠隔でつけたり消したりできるのだ。リモコンって奴だ。 かちかちとリモコンのボタンを押すと、電気が消えた。カーテンを開けた窓からの月明かりだけになる。 「うっ……あの、カーテン……」 「これ以上暗いと夕立がベッドに来れないしなあ」 「提督さん、意地悪っぽい……聞いたとおりっぽい」 そういいながらも、夕立は枕を盾にしながらそろそろとベッドに歩み寄り、俺の隣に腰を下ろした。 「うー……やっぱり緊張するっぽい……」 「と言っても、いつまでも並んで座っててもな。……触っていいか?」 「あっ、その、ちょっと心の準備ひゃうっ!?」 土壇場になってへたれたことをいい始めた夕立の腰に強引に手を回した。そのまま抱き寄せると、 ゆっくりとこちらに体重を預けてくれる。 夕立の身体は、雷、初雪と同じくらい柔らかく、しかし決定的に違う部分もあった。 ありていに言うと胸だ。 幼さを残しながらも手足はスラリ伸びきっていて、女の子から女性になる過程の、どちらの魅力も 持ち合わせた魅力的な身体と言えた。 「はぁー……ドキドキして顔から火が出そうですー」 俺の腕の中で縮こまる夕立から、そっと枕を取り上げようとすると、割と素直に渡してくれた。 そのまま顔を近づけると、ぎゅっと目をつぶって、それでもくいと上を向き、唇を突き出してくれる。 それに甘えさせてもらって、艦娘として起動させた時から数えて2度目のキスをした。 「んっ……ちゅ……」 唇を愛撫しあう浅いキスを繰り返しているうち、少しずつ夕立から強張りが抜けていく。頃合を 見計らって、ぬるりと舌を入れると、戸惑いながらも応じて舌を絡めてくれた。 ぴちゃ、ぴちゃと暗闇の中にキスの音だけが響く。だんだんと向こうからも舌を動かしてくれる ようになると、夕立の体温も少し高くなってきたように感じる。 そろそろいいか、と俺は腰を抱いていた手を上に滑らせる。華奢な肋骨の感触と、予想より大きく、 柔らかく、たっぷりとした重みを備えた胸の感触が心地いい。 「あっ……」 ぴくん、と夕立が震えて離れると、唇と唇の間に銀の糸が引かれた。片手でゆったりと持ち上げる ように胸を愛撫する俺に、どう反応していいか困っていると言う風に眉尻を下げ、潤んだ瞳を向けるが、 結局何も思いつかなかったのかもう一度唇を重ねてきた。 了承を得られたのなら思い切りこね回すのみだ。俺は遠慮なく両手を使い、やわやわと夕立の 両胸をもみしだいた。 「んむっ、ぅううーー……」 ぎゅ、と強めに揉んでやる度に夕立は鼻に抜けるような喘ぎをもらし、パジャマの上からでも 分かるくらいにぽっちりと乳首を勃起させた。 今度は俺から唇を離し、乳首を中心に苛めてやる。 「あっ! んっ、てーとくさ、んんっ! それだめっ、だめっ!」 乳首を摘まれるたび、捻られるたび、夕立はびくびくと痙攣した。続けるとあっという間に息を荒げ、 首筋にはしっとりと汗をかいている。桜色になった首筋に顔をうずめ、匂いをいっぱいに吸い込むと、 石鹸と、あまったるい女の子の匂いがして俺の興奮を煽った。 「やーっ、提督さん、においかぐのヘンタイっぽいぃ」 コメントは無視して、首筋にキスの雨を降らせ、耳たぶを甘がみする。 「ひゃうっ!」 ひときわ大きく震え、心なしか乳首がさらに硬くなった気もする。調子に乗って乳首の責めをさらに 激しくすると、 「んっ、く、ふうぅうううぅうんっ」 それこそ子犬のように、甘えたような声を出して全身を震わせた。口をぽっかりとあけて、呆けたように 上のほうを向いている。どうやら絶頂したようだった。 「夕立は敏感なんだな」 はふ、はふ、と息を整えている夕立のパジャマを脱がせにかかる。ボタンを外して上を脱がせると、 シャツが豊かな曲線を描いているのがさらによく分かった。勿論、その頂点の存在感も。 下から手を入れてシャツも脱がそうとすると、夕立が両手を上げて手伝ってくれた。どうやら意識も 戻ったようだ。ゆっくりとベッドに押し倒してやると、抵抗もせず従った。 「ううー……死ぬほど恥ずかしいっぽい」 月明かりだけだと良く分からないが、相当赤面しているのだろう。夕立は両腕で顔を覆って隠して しまった。恥ずかしがる表情は見たいが、しかし月明かりに照らされた夕立の胸を遮るものはなく、 これはこれで良いものだと思いつつ、次は下を脱がせにかかる。 くちゅ、と夕立の股間から湿った音がした。 「あううううううう」 恥ずかしさに耐えかねたのか、ごろんと上半身を捻り、うつ伏せになって背を向けてしまった。 それでも尻を突き出して脱がすのに協力してくれるあたり、本当に良くできた娘だ。パンツごと するりと脱がせて膝を立てる体勢にすると、部屋の中にむっとした潮のような匂いが漂った。 ぴったりと閉じた秘唇を両手で割り開くと、舌を這わせる。ぬるりとした濃い愛液を舐め取り、 ちゅるちゅるとすすった。 「~~~~~~~!」 夕立はベッドのシーツに口を押し付けて、声にならない悲鳴を上げる。皮に包まれたままの 慎ましやかなクリトリスを指一本で弄んでやりながら膣を舐めていると、どんどん愛液は濃く、 多くなっていく。 股間の真下のシーツのシミが大きくなって太ももまで愛液まみれになってきた頃、俺は 口を離し、感想を言った。 「ふう……夕立のはにおいも味も濃い目だな」 びくりと突っ伏したままの背中が跳ねる。 「もぉおおお……ばかぁ……」 涙声でそう言う夕立だったが、俺に見えているのは白く泡立つ本気汁を垂れ流すマンコと、 閉じようとする素振りもない股だけだ。 お互いに準備は整ったようなので、俺も服を脱いで全裸になる。 くちゅ、とわざと卑猥な音を立てて膣口に指を入れてかき回し、夕立の粘つく愛液を俺の肉棒に 塗りたくり、小ぶりな尻を鷲づかみにして亀頭を膣肉に押し付ける。 「夕立……いくぞ」 「提督さん、その……やさしく、して欲しい……な」 さすがに気になるのか、ちらりとこちらを振り返る。俺はゆっくりと腰を進め、夕立の中に、入った。 熱い。 と言うのが、一番の感想だった。お湯のように熱く、握るようにきつい締め付けの夕立の中は、 少しでも力を抜けば押し返されてしまいそうだ。力を入れて押し込むと、ぷつりと軽い衝撃がある。 「いっ、た……」 「大丈夫か? しばらく動かずに居ようか?」 「ん、大丈夫、っぽい。そのまま、全部……入って、欲しい……」 と言うことだったので、なるべく痛くないことを祈って、緩急をつけずゆっくりと挿入しきった。 「はぁ……はぁ……てーとくさんの……おなかの中いっぱいで……あつくて……ドキドキする…… この感じ、結構、すきっぽい……」 悩ましげに上ずった声で言われると、無性に動きたくなってくるが、まだ我慢する。 「あっ、ん……あーーっ……」 もぞもぞと上半身で身もだえしながら言葉にならない艶かしい喘ぎをもらす夕立は、別人のように 色気を放っていた。 勇気というか蛮勇を発揮して、もそもそと食事をしている夕立に振った瞬間、夕立はぽーっと顔を 真っ赤にして、目を伏せてしまった。 「はぁあ……夕立、ちょっと無理っぽい……」 ざわっ、と周りの駆逐艦娘達が騒ぐ。 「ど、どういうことだ? なんかひどいことされたのか?」 「ええっ!? 司令官がそんなこと、するはず……ないと思うんだけど」 がたんと腰を浮かせて雷が声を荒げかけたが、思うところあったのか歯切れは悪かった。 「ううん。提督さんは、ひどいことはしなかったんだけど……」 「じゃあ、どうしたんだ?」 ちらりと、経験者の雷と初雪を見ると、夕立はため息をついた。 「二人とも、相当すごいっぽい……夕立、提督さんの……アレが気持ちよすぎて、気を失っちゃったっぽい」 おおーっと色めき立つ艦娘達。 「一番奥にね、どばどばっ、てされると……気持ちよすぎて……何も考えられなくなるっぽい」 「ん、ちょっと、分かる気がする。夕立ほどじゃない、けど」 「あー、夕立はアレの感覚が好きなのね。へぇ、そういうのって人によって結構違うのね!」 「あんなの毎日してたら、頭がおかしくなるっぽい……」 「ん。初雪は、毎日でも、いいけど」 「私は実際毎日してたわ」 「んーっ……あたしは、週に1回でも十分っぽい」 なにやら通じ合っている三人に、圧倒されたように他の艦娘達は赤面するしかないようだった。 相変わらずのすわりの悪い思いに加えて、わき腹に出来た痣の痛みをこらえながら、俺は昼食を食べるのだった。 225 名前: ◆NQZjSYFixA[sage] 投稿日:2015/02/24(火) 23 40 21 ID B9e5BkgU [10/10] おわり 初雪ちゃんのエロがもっと見たいです(粉みかん) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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56 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 18 54 24 ID OtUh7vlQ 52 一等巡洋艦=重巡じゃなくて一等巡洋艦の中に重巡洋艦も含まれる、でいいのかな? という訳で重巡洋艦小ネタ 足柄「フンフンフン~♪女は色気より~♪」 涼風「足柄の奴どうしたんだ。」 五月雨「婚活少し止めるって言ってました。」 涼風「ふーん~おっ、弥生おはよー」 弥生「…おはよう、ございます…」 足柄「弥生ちゃーんお・は・よ、週末空いてる~?」 弥生「…はい…」 足柄「じゃ、いつものホテルでね。フンフンフン~♪」 涼風「おいっ!足柄!ちょっと待てよ!」 五月雨「涼風ちゃん、いきなり大きい声出したら駄目よ。」 涼風「てやんでい!足柄の奴男が出来ねぇからって女、それも駆逐艦仲間の弥生に手ぇだしやがって!」 五月雨「どうしてそう思うの?」 涼風「そりゃ、ホテルに誘ってるし…それに重巡洋艦ってその名の通り…従順で幼い子を…ああっ言わせんな恥ずかしい!(顔真っ赤)」 五月雨「それは涼風ちゃんの誤解です。私達も週末ホテルに行ってみましょう。」 #ホテルのケーキバイキングで ウェイター(バイト始めたばかりだけど土日は特に忙しいな…ってあれは) 弥生「…」(さっさっさっ…) ウェイター「あのー誠に申し訳ありませんがこのバイキングコーナーのものはこちらでお召し上がり下さい。お持ち帰りは出来ません。」 弥生「…」 ウェイター「?」 弥生「…てないんで…」 弥生「…ってなんてないんです…」 弥生「…怒ってなんてないんです…」 弥生「…怒 っ て な ん て な い ん で す…」 弥生「…怒 っ て な ん て・・・・・・」 ウェイター「(この威圧感只者じゃない、こいつカタギじゃねえぞ?!)」 ウェイター「ど、どうぞご自由に(ガクブル)」 弥生「…はい、どうぞ。」 足柄「弥生ちゃんいつもありがとね。」 涼風「そういう事か、こりゃ一本とられたな。じゃ足柄が婚活止めたのって…」 五月雨「お腹周りじゃないかと。」(もぐもぐ) その場に居合わせた不知火「…(私もこの手を使おう)」(パクパク) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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367 :名無しの紳士提督:2015/03/08(日) 18 47 38 ID JhJHZJMk 浜で、かなり小振りなイ級が意識を失って打ち上げられているのを見つけた提督 砲は持っていないようだが当然放っておくわけにはいかず、悩んだ末にとりあえずと鎮守府に抱えて連れていく 鎮守府に戻ったところを見つかり、少しのパニックが起きた後 意識を取り戻したイ級の様子を艦娘たちの警戒のもと見ることに イ級にはどうやら敵意や戦意は無いようであり、しかも周囲の艦娘たちにも構わず提督になつきまくる その後、艦娘たちとこれからどうするかを話し合った結果、鎮守府内にて保護し、常時警戒の経過観察と結論 そしていくばくかが経ち、緊張感は拭われないながら生活の中に馴染むイ級 何事も無く、提督になついているのは相変わらずだが、成長しているのか少しずつ大きくなっていくイ級を不安に思い警戒する艦も そして、ある夜 提督は部屋に侵入する誰かの気配に気付き眠りから覚める また駆逐の誰かがイタズラしに来たか、と思いながらうっすらと目を開け、布団の横の誰かを見ると… 月明かりの中、真っ白な髪と肌に青く輝く目を持つ少女が、一糸纏わぬ姿でこちらを覗き込んでいた 勢いで妄想した、反省はしないが後悔は少しだけ 369 :名無しの紳士提督:2015/03/08(日) 20 00 06 ID l9sAzuWI 367のを読んでみて力がヲ級とかル級みたいに強くない深海棲艦は昼とかの明るい環境では化け物のみたいな姿してるけど、深海とか夜とか周りが暗い時は人間っぽくになれるのかなと 妄想した。 まぁ、夜戦時はどーなんだよとか突っ込まれたらなんとも言えんがな…